関東の大学群を一覧で解説|早慶上理・MARCH・日東駒専の違いと勉強法
関東の大学を調べ始めると、早慶上理やMARCHといった呼び名がたくさん出てきて戸惑うはずです。この記事では、関東の大学群を整理したうえで、教科書が分かりにくいと感じているお子さんがどう勉強を進めればよいかまで、教育アドバイザーの立場でお伝えします。
大学群とは何かを知ろう
大学群は、入試の難しさや大学の規模が近い大学をまとめた呼び名です。公式の分類ではありませんが、受験の世界では志望校選びの共通言語になっています。まずは基本から押さえていきます。
大学群という呼び方が生まれた理由
大学は全国に数百校あり、一つずつ比べるのは大変です。そこで、似た難易度の大学を頭文字などでまとめた呼び名が自然に広まりました。大学群を知っておくと、模試の判定や塾の面談で出てくる話がぐっと理解しやすくなります。
ただし、あくまで通称なので、文部科学省などが決めた区分ではありません。学部によって難易度は大きく変わるため、グループ名だけで「この大学は簡単」「難しい」と決めつけないことが大切です。
関東の主な大学群を一覧で確認
関東で使われる代表的な大学群を表にまとめました。お子さんの今の成績と照らし合わせながら見てください。
| 大学群 | 主な大学 |
|---|---|
| 早慶上理 | 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学 |
| MARCH | 明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学 |
| 日東駒専 | 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学 |
| 大東亜帝国 | 大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学 |
この表は私立の代表例です。国公立の大学群は、のちほど別の見出しで紹介します。学習院大学を加えて「GMARCH」と呼ぶ場合もあります。
大学群で見るときの注意点
大学群は便利ですが、使い方にはコツがあります。ポイントは次の3つです。
- 学部ごとに難易度が違う
- 入試方式で合格しやすさが変わる
- 学びたい内容を優先する
同じ大学でも、学部や試験の方式によって必要な学力は変わります。たとえば経営を学びたいのか、情報を学びたいのかで、選ぶ大学はまったく違ってきます。大学群はあくまで目安にとどめ、お子さんが何を学びたいかを軸に考えてあげてください。
関東の私立大学群の特徴
関東には、全国から受験生が集まる私立大学がそろっています。グループごとに校風や入試の特徴が違うので、ここでは代表的な3つの流れに分けて見ていきます。
早慶上理とMARCHの違い
早慶上理は、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学の4校で、関東の私立では最難関クラスと言われます。理科大は理系に強く、上智は語学や国際系に強いなど、得意分野がはっきり分かれるのが特徴です。
一方のMARCHは、明治、青山学院、立教、中央、法政の5校で、学部数が多く選択肢が豊富です。入試では英語の配点が高い学部が多いため、英語を早めに固めておくと有利に進められます。どちらも都内にキャンパスがあり、通学しやすい点も人気の理由です。
日東駒専と大東亜帝国の特徴
日東駒専は、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学の4校です。学生数が多く、就職支援が手厚い大学が目立ちます。日本大学は学部の数が非常に多く、東洋大学は哲学や社会学などの伝統があります。
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大東亜帝国は、大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘の5校で、スポーツや資格取得に力を入れる大学が多い傾向です。この層は「推薦入試や総合型選抜で入る」という選択肢も豊富なので、評定を上げる勉強、つまり学校の定期テスト対策がそのまま入試につながります。
成成明学獨國武という選択肢
成蹊、成城、明治学院、獨協、國學院、武蔵の6校をまとめて、成成明学獨國武と呼ぶことがあります。少人数教育や落ち着いた校風が魅力で、先生との距離が近い環境で学びたいお子さんに向いています。
たとえば國學院大學は日本文化や歴史の学びが深く、明治学院大学は国際系が人気です。知名度だけで選ぶと見落としがちなグループですが、教科書の内容をていねいに理解するタイプのお子さんには、授業の雰囲気が合うことも多くあります。オープンキャンパスで実際の様子を見るのがおすすめです。
関東の国公立大学の主な顔ぶれ
国公立大学は学費が比較的おさえられる反面、共通テストと二次試験の両方に取り組む必要があります。関東の主な国公立を知り、受験までの流れもイメージしておきましょう。
東京大学・東京科学大学・一橋大学
関東の国公立で最上位に位置づけられるのが、東京大学、東京科学大学、一橋大学です。東京科学大学は、旧東京工業大学と旧東京医科歯科大学が2024年に統合して誕生しました。理工や医療に強いのが特徴です。一橋大学は商学、経済学、法学、社会学を中心とした社会科学の大学です。
どの大学も、基礎を深く理解しているかを問う記述式の問題が多く出ます。暗記だけで乗り切るのは難しいため、小中学生のうちから「なぜそうなるか」を説明できる学び方を身につけておくことが大切です。
筑波・千葉・横浜国立・東京都立などの大学
最上位に続くグループとして、筑波大学、千葉大学、横浜国立大学、東京都立大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学などがあります。どの大学も得意分野がはっきりしているのが魅力です。
東京外国語大学は言語、お茶の水女子大学は女子大としての教育、横浜国立大学は理工や経営、千葉大学は園芸や医療系などで知られています。通える範囲に国公立が多いのは関東の強みです。自宅から通える大学を選べば、学費に加えて生活費の負担も軽くなります。
共通テストと二次試験の流れ
国公立大学の入試は、まず大学入学共通テストを受け、その後に各大学の二次試験に進む流れが基本です。共通テストは基礎から標準レベルの問題が中心で、教科書の内容を正確に理解しているかが点数に直結します。二次試験は大学ごとに出題の傾向が違い、記述や論述が多くなります。次のように整理すると分かりやすくなります。
- 共通テストは基礎を固める試験
- 二次試験は考えを書く試験
つまり、まず教科書レベルを確実にし、そのあとで記述力を伸ばす順番がいちばん効率的です。
教科書が分かりにくい子の勉強法
志望校を考える前に、今の勉強でつまずいている単元があるなら、そこを先に直すことが近道です。教科書の説明が難しいと感じるのは、お子さんの力が足りないからではなく、説明の仕方が合っていないだけのことも多くあります。
つまずきやすい単元の立て直し方
つまずきが目立つのは、英語の長文、数学の関数、理科の化学計算、日本史の流れなどです。それぞれ対処のコツがあります。英語は、長文をいきなり読まず、まず単語と文法の基礎を中1の内容から確認します。数学の関数は、式だけで考えず、グラフを自分で描いて変化を目で見ます。
化学のモル計算は、公式の暗記より「個数を数える単位」というイメージから入ると理解しやすくなります。日本史は年号の暗記より、「何が原因で何が起きたか」を一本の流れで話せるようにします。分かる範囲まで戻る勇気が、結果的にいちばん早い道です。
駿台・河合塾・東進など塾と予備校の選び方
塾や予備校は、お子さんの学び方に合うかどうかで選びます。駿台予備学校は、じっくり考える授業と質の高いテキストが特徴で、難関大を目指す生徒に人気があります。
河合塾は、全国模試や進路情報が豊富で、幅広いレベルに対応しています。東進ハイスクールは、映像授業を自分のペースで進められる点が強みです。集団授業が合う子には駿台や河合塾、自分のペースで進めたい子には東進が向いています。まずは無料の体験授業や面談を受け、お子さんの反応を見て決めてあげてください。
志望校の決め方と家庭でできるサポート
志望校は、成績の数字だけで決めないのがポイントです。大学のホームページで学部の学びを調べ、オープンキャンパスに親子で参加すると、お子さん自身の「行きたい」という気持ちが育ちます。家庭では、次のようなサポートが役立ちます。
- 勉強の進み具合を一緒に確認する
- 模試の結果を責めずに分析する
- 休息や睡眠の時間を守る
結果に一喜一憂するより、できるようになった単元を一緒に数えてあげるほうが、お子さんの意欲は長く続きます。教科書が難しいと感じていた子も、つまずきの原因が分かれば、大学群の名前に関わらず確実に伸びていきます。
